ドンマイ

『あねとあなた』さんの作品

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『お兄ちゃんじゃなくていいもん』

作 あねとあなた

みど君は小学一年生。
クラスのみんなと学校見学です。担任の先生が言いました
「男の子は右、女の子は左に列を作ってください」
みど君は学校見学が楽しみです。男の子の列に並びます。
すると、同じ幼稚園だったあかねちゃんが手を出しました。

その時他の男の子達が
「女の子と手つなぐの嫌」
と言い出しました。あかねちゃんは手を引っ込めました。 「みど君は何で?」と思いました。
するとまた、他の男の子が先生に向かって
「ガキじゃないんだから、女と手つなぎたくない」

みど君は驚きました。
小学生男子は女の子と手をつながないのです。
でもみど君はあかねちゃんと手をつなぎたいな。
それでもなんだか手をつなぐと笑われそう。
それが頭の中にこだまして、みど君は学校見学の時頭がぼーっとしてしまいました。

下校するときも男子と女子で分かれて帰ることになりました。
もう幼稚園の時のように、男の子と女の子は一緒に遊ばないようです。
でも、みど君は女の子達とも一緒に遊びたいと思っています。
でも、他の男の子達に言えません。

お家でママにその話をしました。
「そっか。みどは女の子と遊びたいんだ」
それなら、と言いました。
「男子対女子でドッヂボールしたら?」
「ドッヂボール?…ボール投げならいいかなあ」

次の日
みど君はクラスのみんなに
「ドッヂボールしようよ」
と言いました。
「女の子と男の子で分かれてさ」
と言うと、昨日みたいにまた
「えー、女の子も」
「いやだよ」
と男の子達が言い出したので女の子たちも
「男の子と女の子別々に遊ぼうよ」
と言い出しました。
みど君はしょんぼり。

学校が終わって、男の子達と一緒に学校からお家に帰ってドアを開けるとあかねちゃんがいました。
「あかねちゃんどうして?」
みど君が尋ねると
「みど君と遊びたくて。でも学校は男の子と女の子別々だから」
みど君は嬉しくなりました。そして一緒にトランプゲームやお絵かきをして遊びました。

また次の日
学校へ行く途中のクラスの男子に
「みど、あかねと遊んでた。ちっちゃい子みたい」
と言われました。
「それともあかねが好きなの?」
と、ゲラゲラ笑いながら言いました。
みど君は恥ずかしくなって言い返せません。

そこへ上級生の男の子が話に割って入ってきました。
「おい。一年生。好きとかいう気持ちや女子と仲良くするのを笑うなよ」
児童会長のしろちゃんです。
「みどもちゃんと自分の気持ち言えよ」
みど君は恥ずかしかったけれど、
「あかねゃんと遊んで楽しかった。ぼく、まだ女の子と遊びたいな。」
クラスの男の子は笑ったけど、みど君はまだお兄ちゃんじゃなくていいかなと思いました。


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