ドンマイ

『あねとあなた』さんの作品

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『私のお姫様2(土の精編)』

作 あねとあなた

いつも、笑っていて、優しい、私の国のお姫様。秋までは、一緒にお勉強してたわ。 お姫様は料理が得意なの。だから、ハムスターや土の精である私の仕事、植物を育てる事を手伝ってくれるの。

秋が終わる頃、お姫様は病気を治す為、病院へ入院されたの。皆、心配していたわ。 幸いにも、手術は成功したの。なのに、お姫様は泣いてばっかり。学校の先生が、優等生の火の精と雪の精に、
「お見舞いに行ってちょうだい。」
と言ったわ。私はそれを聞いて言ったの。
「私も連れて行って。」
そして、私はお姫様に会ったの。傷跡を気にされていたわ。
「王子様と結婚できなくなっちゃう。」
まぁ、なんてこと!と思ったわ。私は持っていたバラの花を渡せなかった。 その代わり、お姫様の喜ぶ物を探して笑顔にするわ。私には傷が消せないんだもの。 今のお姫様には、バラの花よりももっと違う何かを贈りたい。

私は森に入ったわ。冬だから、なんだか恐い。だけど、私は妖精なのに空が飛べないの。 でも、お姫様の心を元気にするため、進むわ。魔女に会いに行くの。でも、心細いな。
「火の精や雪の精について来てもらえばよかった。」
と思ったけど、二人は飛べるので一緒に来てはくれなかったでしょうねぇ。 妖精で飛べないのは私だけ。でも、飛べなくてもお姫様は、
「土の精、自分を嫌いになっちゃダメよ。」
と励ましてくれた。

―― いつも

   いつも

   だから、今度は私が… お姫様を助ける番…。

だけど丸一日歩いたけど、魔女の家には辿り着けなかったの。 その日は食事に、クルミとぶどうのジュースをとり、そして種を育て、木の家を作り寝たの。 次の日また歩いたわ。そして、そのまた次の、次の日に、ついに魔女の家を発見したの。 もう、日が暮れていたせいか家全体が光ってたわ。

   “コンコン”

私はドアを叩いたわ。ふくよかで白髪の魔女が扉を開けてくれたの。 私は魔女に贈り物の事を話したわ。魔女は言ったわ。
「お姫様の病気は治っても心の傷は治らなかったのね。」
私は、
「心の傷?胸の傷じゃなくて?」
魔女はワインを飲みながら、
「手術で跡が残った。病気と引き換えに美しい肌を失ったのよ。」
私は思わず、
「それでも、お姫様はこの国一番のキレイな女の子よ。」
と言ったの。魔女はタンスの一番上を開け、私に小箱をくれたの。
「これは何?」
魔女は教えてくれなかったわ。でも、ただ一つだけ教えてくれたわ。
「土の精ががんばったから必ず、お姫様が笑えるようになる物。」
と。私が頑張る。それでお姫様が元気になるのなら。こんなハッピーな事はないわ。 私は魔女にお礼を言ったわ。魔女は、
「土の精、森の入り口まで送るわよ。」
魔女は森の外には出られないから、森の入り口まで、ほうきに乗せてもらったわ。
「土の精はお姫様が大好きね。」
私は頷いたわ。また、一緒にハムスターを育てたり、植物を育てたいの。

城を目指して、小箱を大事に抱えながら、私は笑っていたお姫様の素敵な笑顔を思い出したの。 陽がまた沈みだしたわ。急がなくちゃ。お姫様、私が笑顔にしてあげる。待っててね。


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